第30話の合唱への考察

 

 「ワルサの恋人」の中盤で、ワルサの指揮でナイルの悪魔達が合唱するシーンがある。
一体この歌はなんだろう?微かに「わあ○○ナショナ〜ル♪」という歌詞が聞き取れたので
ダメモトで検索してみたところ、これは『インターナショナル』という曲であることが分かった。
ここのページに2番までの歌詞と楽譜が載っているので興味のある方は覗いてみるのもいいかもしれない。
http://www2s.biglobe.ne.jp/~kclo3/inter/inter.htm
ちなみに本編では「海をへだてつ我ら〜我らがもの」の部分が歌われていた。

 さて、この『インターナショナル』(通称『インター』)、実はかなり物騒な歌であるようだ。
いわゆる左翼の団結歌らしい。第29話で「社会党じゃないけど、団結しよう!」というギャグもあったが
ナイルの悪魔労働組合は正にロシア革命時代のプロレタリアート的な団体であることが予想される。
まあ、「労働組合」という時点で共産系であることは重々承知なのだが
トトメスという唯一の巨悪に対抗する力弱きナイルの悪魔、そしてそれを鼓舞する魅力的な委員長…
朝っぱらから子供番組でここまでやるか浦沢!といった気分である。
 幸か不幸か、番組中でははっきりギャグネタとして描かれており、しばしば団結に執着するあまり
本来の目的を忘れ、委員長のみが突っ走ってばかりの組合と化している。ああ良かった。
こういった思想的なパロディは笑うポイントが非常に難しい。よく右の人から抗議来なかったなぁトトメス。

 あとは重箱をつつくような突っ込みを少々。
エピガイでも書いたが、通常指揮者はタクトを右手で持つ。左手だと指揮が見にくいからである。
だが、ワルサは左手で持っていた。そして指揮の4拍子が今一つおぼつかなかった。
ワルサの指揮はいかにも士気高揚のための指揮であったのでこれでも良いが、普通は
奏者に混乱をきたすのでこんな指揮をしてはならない。

 あ、もしかしてワルサは左利き?(左利きの指揮者は稀に左手でタクトを持つことがある)